家計でのB/SとP/Lから考えた消費者金融

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家計でのB/SとP/Lから考えた消費者金融

貧困について研究したイギリスの書籍「貧困とは何か」(ルース・リスター著 明石書籍)の中で、著者は次のようなことを紹介しています。「『貧困者が資本主義の中で貧困にどう適応しているか』についての研究で、<対処>についての主要な3形態を認めている。資源の増大、支出の最小化、ストレス管理、である。」少々難しい言い回しですが、乱暴に言い方をすれば、収入額を増やして、遣う額を減らす、というごくごく簡単なことです。

 

ストレス管理というのは、細かく記録をつけて管理し、節約することによってたまるストレスや、この先の不安からくるストレスをいかに手懐けてゆくかということです。シンプルなことのようですが、子供の頃から自然に堅実な経済観念を身につけてきた方以外は、実行するのが意外に難しい、と思うのが実感ではないでしょうか。書店に並ぶ「節約本」や「お金本」の数の多さがそれを物語っています。ここでも、一歩視野を広げて企業経営を家計に応用することで対処することができるようになるヒントがあります。そして、消費者金融がどのような影響を生活に及ぼすかということも。

 

企業では、通常「貸借対象表(=バランス・シート 以下B/S)」と「損益計算書(=プロフィット・アンド・ロス 以下P/L)」そして「キャッシュフロー計算書」などをつくります。そして現状の経営状態や、今後の方向性の修正・確認作業を行います。家計では、「キャッシュフロー計算書」の考え方までは必要なく、B/SとP/Lの考え方を応用するだけでよいでしょう。P/Lは、一定期間の売り上げや利益を把握するものなので、たとえば月ごとの収入と支出を管理して、何にお金を遣ってしまったのか、黒字なのか赤字なのか、お金を遣う傾向について知ることに利用できます。そして、以外に行っていないことが、B/Sの考え方です。日々の金銭の出し入れの管理だけでは不十分で、長期的な見通しを持った資産管理が欠かせません。資産管理というのは何もお金持ちの人だけに必要なのではなく、負債額も含めて管理することが必要なのです。もし、消費者金融からの借り入れを検討しているのなら、そこには、借り入れ予定の元金だけでなく、利息も含めた金額(たとえば1年分)を記載することによって、一時的に借り入れをすることがどのような結果になるのか、が「見える化」できます。